2013年11月28日
『風さん』-信楽から、見えないモノたちのうたを綴って
滋賀咲くのブロガーさんを訪ね、
ブログならでは、滋賀ならではの魅力をご紹介いただくこの企画。
第5弾にご登場いただくのは
「風のつぶやき」の「風」さんです。
「ただ、ただ見えないモノに不思議を感じ、
見えないモノと対話する・・あたかも独り言
誰に伝えるのか・・? 伝えたいのか・・?」
そんな紹介が添えられたブログは、日々の風景を切り取った写真を中心に
詩的で、ときに軽妙な「つぶやき」とともに
ハッとするような日常の美しさや、心に残る問い掛けが綴られています。
―――風さんといえば、滋賀咲く開設当初からの古参のブロガーさんです。
丸7年続けてくださっていますが、始められたきっかけは?
【風】実は私、通勤時間がとっても長くて。自宅がある信楽から京都の仕事場まで
通っているんですが、とくに信楽―石山間のバスが片道1時間もかかります。
その往復の時間に思いついたことを書きとめはじめたのがきっかけでした。
もともと日常のなかで目にしたものを写真に撮って、知人に月1回の『風通信』を
配信していたのですが、登録者が増えてどうしたものかと思っていたときに知った
のが「滋賀咲く」だったわけです。
―――7年という長い期間、ほぼ毎日アップされていますが、
継続の秘訣があるんでしょうか?
【風】これはもう不思議な力としか言いようがないですね(笑)。といっても神や仏と
いったものではなく、「縁」とでもいうのでしょうか。ブログを通して人と出会えたのも
もちろんですが、ある「瞬間」に出会う不思議。それが写真やことばになって軌跡
として残っていくのは、当初の軽い気持ちから想像できないくらい財産になってくれて
いると感じています。

―――今回、お顔写真はNGということで(笑)素顔をご紹介できず
たいへん残念です。
【風】写真を載せると読者が激減しますからネ。
―――またそんなことを…(笑)。お会いすると、やっぱりブログそのままに
「風のように」飄々とされて自然体なかたという印象です。
いつもブログを拝見していて思うのですが、毎日の暮らしのほんのささいな変化や
出来事に、丁寧に心とカメラを向けてらっしゃいますよね。
【風】それなりに年を重ねてきたというのもあるでしょうが、若いころに大きな病気を
したことが転機の一つだったかもしれません。それまでの私はがむしゃらにアルバイト
して学費を賄い、自分のことは自分の力でやってきたと自負していたのですが、
10日間ほど意識を失い生死をさまよう羽目になった。ようやく医者から「一滴だけ
なら」と水を口に含むことを許されたとき、その一滴に「自分は生かされている」とい
うことが突然解った。人智の及ばない大きな力に囲まれてきたことを知ったんですね。
あのとき病床から見えた秋晴れの空は、いまでも忘れられません。

―――そんなご経験が、風さん独特の視点になってブログにも反映されて
いるんですね。信楽にお住まいを構えられたのも、
やはり自然が多いからですか?
【風】私は京都の出身で、仕事柄、結婚後も草津などのまちなかに住んでいました。
ただ休日返上も多々ある激務だったこともあり、息子たちと旅をするのも日帰りが
限界。そんなとき、近いけれど自然もたくさんあり、独自の文化も味わえる信楽は
私たち家族の行楽にぴったりだったんです。私はもともと焼き物や骨董に興味が
ありましたし、妻も茶花が好きですから、「もしもタイムカードを押さなくていいときが
来たら、こんなところに住みたいね」と話していました。23年前に独立して以降、
信楽と京都を行ったり来たりしてきましたが、窯のあるいい物件があったことで
家族で移り住みました。


―――ブログにも信楽の風物が折々に登場していますね。
風さんを惹きつけた信楽の魅力ってどんなところにあるんでしょうか?
【風】焼きものもそうですが、土から生まれたものに惹かれるんでしょうね。信楽は
それを身近に感じられる地です。私は、菓子や農産物、地方の特産品などに関わる
仕事をすることが多いのですが、食べ物も文化も、その土地でしか生まれないものに
魅力がある。それを見落としてはいけないと言ってきました。いまで言う「地産地消」
もそうです。人に差し上げるものを「土産」や「山苞(やまづと)」と書きますが、その
土地の土や山から産まれたものこそ人に喜ばれた。全国どこへ行ってもみんな同じ
というのではつまらないというのが、仕事の上でも私が大切にしてきたことです。

―――全国あちこちのお仕事をされているとうかがっています。
お忙しいなか、ブログの更新は大変じゃないですか?
【風】ブログの更新ですか。疲れをとる薬みたいなモノですよ。
せっかくの機会なのでお伝えしようと考えていたのですが(笑)、実は滋賀咲くには
とても感謝しているんです。作陶がしたくて信楽に移った私ですが、ケガがもとで
土をこねるのが難しくなってしまった。とはいえ絵を描くほどの時間は取れません。
この年になって残った時間に何ができるか考えるようになるわけですが、ふと考えて
みればブログに写真を載せるのは、身近なところで、移動時間を使って記事は書け
ますし、もう一度振り返って「いま自分に残っているものは?」と問い直すと、軽い
気持ちで始めたブログですが、たくさんの携帯写真と意味不明な文章が蓄えられて
いますから、テーマごとに小さな本や写真集に…とかできれば…。イチビリ『風文庫』
なんて(笑)。自分の人生の平仮名の「しごと」にしたいと思っています。

―――ブログを続けていただくことももちろんですが、
今後、やってみたいと思ってらっしゃることなどありますか?
【風】滋賀咲くを通じて知り合ったたくさんの方と、これからもご縁をつなげていきたい
ですね。(ナイショですが)意欲ある人とは誰とでもできれば写真と音楽、映像と詩文
などなど挑みたいと思ってます。またブログでつぶやいていることを歌詞にしたり。
歌づくりはいいもので、子供に返ることもできれば、人でなくなることもできる。新しい
恋だってできます(笑)。いまから役者にはなれませんが、違う人生を味わってみる
面白さに興味がわいているところです。
―――これからもぜひ滋賀咲くをよろしくお願いいたします。
お忙しいところありがとうございました。
※写真はブログ『風のつぶやき』からの抜粋です。
ブログならでは、滋賀ならではの魅力をご紹介いただくこの企画。
第5弾にご登場いただくのは
「風のつぶやき」の「風」さんです。
「ただ、ただ見えないモノに不思議を感じ、
見えないモノと対話する・・あたかも独り言
誰に伝えるのか・・? 伝えたいのか・・?」
そんな紹介が添えられたブログは、日々の風景を切り取った写真を中心に
詩的で、ときに軽妙な「つぶやき」とともに
ハッとするような日常の美しさや、心に残る問い掛けが綴られています。

―――風さんといえば、滋賀咲く開設当初からの古参のブロガーさんです。
丸7年続けてくださっていますが、始められたきっかけは?
【風】実は私、通勤時間がとっても長くて。自宅がある信楽から京都の仕事場まで
通っているんですが、とくに信楽―石山間のバスが片道1時間もかかります。
その往復の時間に思いついたことを書きとめはじめたのがきっかけでした。
もともと日常のなかで目にしたものを写真に撮って、知人に月1回の『風通信』を
配信していたのですが、登録者が増えてどうしたものかと思っていたときに知った
のが「滋賀咲く」だったわけです。
―――7年という長い期間、ほぼ毎日アップされていますが、
継続の秘訣があるんでしょうか?
【風】これはもう不思議な力としか言いようがないですね(笑)。といっても神や仏と
いったものではなく、「縁」とでもいうのでしょうか。ブログを通して人と出会えたのも
もちろんですが、ある「瞬間」に出会う不思議。それが写真やことばになって軌跡
として残っていくのは、当初の軽い気持ちから想像できないくらい財産になってくれて
いると感じています。

―――今回、お顔写真はNGということで(笑)素顔をご紹介できず
たいへん残念です。
【風】写真を載せると読者が激減しますからネ。
―――またそんなことを…(笑)。お会いすると、やっぱりブログそのままに
「風のように」飄々とされて自然体なかたという印象です。
いつもブログを拝見していて思うのですが、毎日の暮らしのほんのささいな変化や
出来事に、丁寧に心とカメラを向けてらっしゃいますよね。
【風】それなりに年を重ねてきたというのもあるでしょうが、若いころに大きな病気を
したことが転機の一つだったかもしれません。それまでの私はがむしゃらにアルバイト
して学費を賄い、自分のことは自分の力でやってきたと自負していたのですが、
10日間ほど意識を失い生死をさまよう羽目になった。ようやく医者から「一滴だけ
なら」と水を口に含むことを許されたとき、その一滴に「自分は生かされている」とい
うことが突然解った。人智の及ばない大きな力に囲まれてきたことを知ったんですね。
あのとき病床から見えた秋晴れの空は、いまでも忘れられません。

―――そんなご経験が、風さん独特の視点になってブログにも反映されて
いるんですね。信楽にお住まいを構えられたのも、
やはり自然が多いからですか?
【風】私は京都の出身で、仕事柄、結婚後も草津などのまちなかに住んでいました。
ただ休日返上も多々ある激務だったこともあり、息子たちと旅をするのも日帰りが
限界。そんなとき、近いけれど自然もたくさんあり、独自の文化も味わえる信楽は
私たち家族の行楽にぴったりだったんです。私はもともと焼き物や骨董に興味が
ありましたし、妻も茶花が好きですから、「もしもタイムカードを押さなくていいときが
来たら、こんなところに住みたいね」と話していました。23年前に独立して以降、
信楽と京都を行ったり来たりしてきましたが、窯のあるいい物件があったことで
家族で移り住みました。


―――ブログにも信楽の風物が折々に登場していますね。
風さんを惹きつけた信楽の魅力ってどんなところにあるんでしょうか?
【風】焼きものもそうですが、土から生まれたものに惹かれるんでしょうね。信楽は
それを身近に感じられる地です。私は、菓子や農産物、地方の特産品などに関わる
仕事をすることが多いのですが、食べ物も文化も、その土地でしか生まれないものに
魅力がある。それを見落としてはいけないと言ってきました。いまで言う「地産地消」
もそうです。人に差し上げるものを「土産」や「山苞(やまづと)」と書きますが、その
土地の土や山から産まれたものこそ人に喜ばれた。全国どこへ行ってもみんな同じ
というのではつまらないというのが、仕事の上でも私が大切にしてきたことです。

―――全国あちこちのお仕事をされているとうかがっています。
お忙しいなか、ブログの更新は大変じゃないですか?
【風】ブログの更新ですか。疲れをとる薬みたいなモノですよ。
せっかくの機会なのでお伝えしようと考えていたのですが(笑)、実は滋賀咲くには
とても感謝しているんです。作陶がしたくて信楽に移った私ですが、ケガがもとで
土をこねるのが難しくなってしまった。とはいえ絵を描くほどの時間は取れません。
この年になって残った時間に何ができるか考えるようになるわけですが、ふと考えて
みればブログに写真を載せるのは、身近なところで、移動時間を使って記事は書け
ますし、もう一度振り返って「いま自分に残っているものは?」と問い直すと、軽い
気持ちで始めたブログですが、たくさんの携帯写真と意味不明な文章が蓄えられて
いますから、テーマごとに小さな本や写真集に…とかできれば…。イチビリ『風文庫』
なんて(笑)。自分の人生の平仮名の「しごと」にしたいと思っています。

―――ブログを続けていただくことももちろんですが、
今後、やってみたいと思ってらっしゃることなどありますか?
【風】滋賀咲くを通じて知り合ったたくさんの方と、これからもご縁をつなげていきたい
ですね。(ナイショですが)意欲ある人とは誰とでもできれば写真と音楽、映像と詩文
などなど挑みたいと思ってます。またブログでつぶやいていることを歌詞にしたり。
歌づくりはいいもので、子供に返ることもできれば、人でなくなることもできる。新しい
恋だってできます(笑)。いまから役者にはなれませんが、違う人生を味わってみる
面白さに興味がわいているところです。
―――これからもぜひ滋賀咲くをよろしくお願いいたします。
お忙しいところありがとうございました。
※写真はブログ『風のつぶやき』からの抜粋です。
Posted by 滋賀咲くブログスタッフ at 14:20│Comments(0)
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